ミヤリサン製薬は、75年以上にわたり培った技術力をもとに
積極的に海外事業を行っています。
自社ブランド品の輸出を始め、製品の導出によるロイヤリティの確保と、
海外で販売されている製品の輸入や技術導入等の展開を図り、海外でのさらなる成長を推進しています。
東アジア、東南アジア、EUおよび英国、米国への
自社製品の輸出を通しての自社ブランドビジネスを推進。
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ミヤリサン製薬の海外進出 Overseas expansion
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生きた微生物として、初めてのノベルフード承認取得
当社の酪酸菌(宮入菌)は、安全性を中心に、製造および品質に至るまでの様々なデータが評価され、生きた微生物として初めてノベルフード※としての承認を欧州委員会から取得しました。この承認を得たことでEUおよび英国での販売が可能となり、酪酸菌を使用したノベルフードとして初となるイタリアでの販売を開始しました。今後は北米、中南米、中東、アジア地域において積極的に展開していきます。
※EUにおいて「新規食品(Novel Food)」とは、1997年5月15日以前にEU内で人間によってほとんどあるいは全く消費されていなかった食品または食品原料を指す概念です
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東アジアへの輸出
中国、韓国等における自社ブランド品のビジネスを推進し、現地パートナーとの連携により積極的に事業を展開しています。近年、中国などの東アジア諸国の医薬品市場は拡大し続けていることからも、今後もパートナーとのコラボレーションを一層強化し、さらなる輸出の拡大を図ります。
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東南アジアへの事業展開
東南アジア諸国ではそれぞれの国で異なる薬事法による規制があるため、国ごとに適した戦略が必要です。東南アジア市場開拓の第一歩として、タイおよびシンガポールをきっかけに、東南アジア各国への輸出を開始します。また、ベトナムでの自社製品の登録も進めています。
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飼料添加物の米国・EUおよび英国への事業展開
EUおよび英国では、家畜の成長促進を目的とした抗菌性飼料添加物の使用が全面的に禁止され、その代替品としてプロバイオティクス飼料添加物が注目されています。当社ではこれまでに培われたプロバイオティクスに関する研究成果に加え欧州での研究開発を通して販売承認を取得することで、EUの27か国および英国への輸出事業を展開しています。今後、北中南米や東南アジアへの展開を進めていきます。
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欧州企業との連携
ブルガリアに本社のあるHuvepharma社に当社のプロバイオティクス飼料添加物『ミヤゴールド®EU』の原菌末『CBM G Powder』を輸出し、オランダのArdol社より混合飼料『リアノール®』製品群を輸入しています。今後も為替などのリスクヘッジの考え方のもと、さらに多くの海外提携会社と提携し、グローバル化を図っていきます。
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BASF社との共同開発および国内提携
ドイツに本社を置く世界有数の化学合成メーカーBASF社と国内共同開発や国内提携を行っています。国内共同開発品にはBASF社が保有するフィターゼのナツフォス®Eに当社の酪酸菌(宮入菌)を配合した飼料添加物『ミヤフォス®E』があり、2020年から当社にて販売を開始しました。また、2022年には、BASF社のグローバルブランド『バランガット®』製品のうち、混合飼料『バランガット®LSP』の国内提携による販売が行われています。今後もパートナーシップを強化し、さらなる事業展開を目指します。
※バランガット®はBASF社の登録商標です。(登録番号第6553892号)
※ナツフォス®はBASF社の登録商標です。(登録番号第6578949号)
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飼料添加物専用工場「CBMプラント」建設
飼料添加物の原菌末をEUに輸出していますが、その需要に対して生産が間に合わずEU内での販売が一部の国に留まっていました。そこで、そのギャップを解消するため2018年の春に新たな飼料添加物専用工場「CBMプラント」を建設しました。この工場の完成によりEU全ての国および英国への輸出が可能となりました。
また、FAMI-QS(飼料添加物製造の国際的な品質安全管理システム)の認証を取得し、さらに二期工事に着工、完成により北米、南米、オセアニア、東南アジア等にも輸出を開始します。